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包装・のし
110円(税込)
「信州味噌」「○○味噌」と産地が銘打たれた味噌でも、実際の原料はアメリカ産やカナダ産の大豆、タイ産やアメリカ産の米など、安価な外国産原料という製品は多く、純粋な国産原料だけにこだわる製品は20%以下というのが、日本の味噌市場の現状です。 しかし、私たちは単純に「海外原料」=「質が悪い」と決め付けているわけではありません。大切なのは、その原料が私たちの目指す味噌づくりに適したものなのかどうかと、誰がどのように作ったか?そしてそれがよいものであれば安定して入手できるかどうかが私たちの原料判断の基準です。 そんな私たちマルモ青木味噌が厳選して使用するのは、味噌の原料となる大豆・米ともに、国産原料もしくは中国産などの有機JAS・NOP認定の有機(オーガニック)原料です。
味噌が栄養と味に加え、体調を整えたり病気を予防する機能を持つ「機能性食品」と呼ばれたり、食材の旨みを引き出す「味噌漬け」をつくることができるのは、すべて味噌に含まれる、活きた「酵素(米麹由来)による分解」「酵母による発酵」の働きによるものです。 しかし、残念ながら現在市場に出回る味噌は、酵母の過発酵によるパッケージの膨張や破裂を防ぐため、出荷前に加熱処理などによって酵母菌が殺菌されてしまった味噌が多いようです。味噌の機能は、そこに含まれる活きた酵素と酵母の働きによるものですから、「機能性食品」と思って皆様が手にされている味噌は、実は本来のちからも旨みも失われた本物の味噌ではないということも考えられるのです。
選び抜かれた大豆や米が、酵母と酵素という命のちからと、信州長野の風土や気候という天の恵みによって、味噌へと姿を変えていく発酵・熟成という聖なる営み。私たちは、この大切な味噌づくりの熟成の工程にもこだわり、1928年(昭和3年)の創業以来、信州の味噌づくりの伝統を「天然醸造」そして「温醸造」という2つの製法で頑なに、守り続けています。
私たちマルモ青木味噌の一日は、工場の清掃と洗浄にはじまり、清掃と洗浄に終わります。それは私たちの味噌を召し上がってくださるお客さまひとりひとりへの感謝。そして味噌を育む酵母や酵素、そしてこの長野の素晴らしい風土への感謝の証でもあります。 味噌づくりとは子育てのようなものと、繰り返し申し上げてまいりましたが、私たちが、よい味噌づくりにおいてできることは限られています。厳選された原料の調達とその研ぎ出し。そして工場の大釜から煮あがった大豆をつぶし、米麹と塩をまぜあわせる。しかし、そこから先は、温度と湿度でさまざまにその働きを変える酵母という小さな命たちに委ねるしかないのです。